新会長挨拶

令和6年6月30日の定期総会におきまして、酒井吉仁前会長のあとを引き継ぎ、
新役員の中から第9代目の富山県理学療法士会の代表理事として会長に就任いたしました仲川 仁と申します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

今まで以上に透明性のある開かれた職能団体を目指し、社会と会員に対して本会の存在意義を明確にし、強い信念と情熱をもって、会長としての責務を果たしていく所存です。

昨今、理学療法士を取り巻く環境は大きく変化してきました。活動領域は医療分野だけでなく、地域支援や産業保健、スポーツ、学校保健、さらには自然災害が発生した際の県民への災害支援活動など多岐にわたるようになり、行政からの理学療法士派遣依頼も年々増加してきています。

過去4年間は新型コロナウィルスの猛威によって私たちの活動、取り組みは思い通りに進まない部分もありました。新型コロナウイルスは、昨年、国の感染症分類が2類から5類に移行されました。昨今は、少しずつコロナ禍前の状況に戻りつつある状況かと思います。このコロナ過はデメリットが大変大きかった期間でしたが、リモート方式など、メリットとなる変化もありました。

また、今年4月には、診療報酬・介護報酬・障害福祉のトリプル改正がありました。今回の改定のポイントは、重度化防止に向けた入退院支援・医療介護連携強化、労働時間の整備、女性や高齢者、障がい者の雇用促進、生産性の向上でした。会員の職場では、どのように反映されたでしょうか?次回の改訂に向けては、何に取り組むべきか?検討が必要です。

さて、今年度は、役員候補者選挙によって、25名の役員が選ばれ、新たに初となる女性副会長の指名もさせていただきました。新体制では、組織改編も同時に行われ従来の学術局と教育局を統合し、生涯学習局としました。ダウンサイジングしながらも、時代に合った、県士会組織体制にしていきたいと思います。

最後に、会員の皆様には、学術活動のみならず理学療法の啓発普及などの活動において、理学療法士会会員であることが必要であると実感していただきながら、県民の皆様の健康と福祉の向上に寄与する士会活動に積極的にご参加・ご協力の程お願い申し上げます。